DifyとLINEを連携する手順|非公式プラグインで公式アカウントBot化
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結論、DifyとLINEは公式機能ではなく、Dify Marketplaceで配布されている非公式プラグイン「Line Bot」を使うと連携でき、LINE公式アカウント宛のメッセージにDify側のアプリが自動応答する仕組みを作れます。以下で設定手順と料金、向いていない人を解説します。
Dify×LINE連携でできること
Dify(LLMアプリ/エージェントを構築できるプラットフォーム)で作ったChatflow・Chatbot・Agentを、LINE公式アカウントのBotとして動かせるようにする連携です。連携すると、ユーザーがLINE公式アカウント宛にメッセージを送るだけで、Dify側で組んだ回答ロジックが応答を返すようになります。問い合わせ対応や予約案内など、LINEを窓口にした一次応答をDifyに任せたい場合に使われる構成です。
連携の仕組み(非公式のLINE Botプラグイン)
DifyにはSlackのような公式連携プラグインはなく、LINE連携はDify Marketplaceで配布されている非公式(コミュニティ製)のプラグイン「Line Bot」を経由して行うのが一般的です。このプラグインは開発者kevintsai氏が公開しており、LINE公式アカウントのMessaging APIとDifyのアプリを橋渡しします(出典: Dify Marketplace「Line Bot」、2026-07-21時点)。Difyの公式チームが開発・保守しているものではない点は、導入前に理解しておく必要があります。プラグインの仕様やメンテナンス状況は変わる可能性があるため、最新情報は配布ページで確認してください。
同じくDifyの外部サービス連携としてDifyとSlackを連携する手順も公開していますが、こちらは公式のSlack Botプラグインを使う方式で、非公式プラグインが前提のLINE連携とは位置づけが異なります。
事前に準備するもの
- LINE公式アカウント(開設済み、無料のコミュニケーションプランで可): 未開設の場合はLINE Official Account Managerから新規作成します。
- LINE Developersアカウント: LINE公式アカウントに対応するチャネル情報(アクセストークン・シークレット)を発行するために必要です。
- Difyのアカウント(Cloud/セルフホストいずれか): 連携させたいChatflow・Chatbot・Agentがすでに作成済みであること。
- 外部からHTTPSで到達できるDifyのエンドポイント: Dify CloudであればDify側が公開URLを用意しますが、セルフホストの場合は自分でHTTPS公開できる環境(VPSなど)が前提になります。
手順1: LINE公式アカウントでMessaging APIを有効にする
- LINE Official Account Managerにログインし、対象のLINE公式アカウントを開きます。
- 左メニューの「設定」をクリックし、上部タブから「Messaging API」を選びます。
- 画面内の「Messaging APIを利用する」ボタンをクリックし、案内に沿ってプロバイダー(開発者・会社名)を入力して連携を完了します。この操作で、同じチャネルがLINE Developersコンソール側にも作成されます。
手順2: LINE Developersコンソールでチャネル情報を取得する
- LINE Developersコンソールにログインし、手順1で作成されたプロバイダー内のチャネルを開きます。
- 上部タブの「チャネル基本設定」を開き、「チャネルシークレット」欄の値をコピーして控えます。
- 上部タブの「Messaging API設定」を開き、「チャネルアクセストークン(長期)」欄にある「発行」ボタンをクリックし、発行された文字列をコピーして控えます。このトークンは次の手順でDify側に入力するため、外部に漏らさないよう扱いに注意してください。
手順3: Difyで非公式LINE Botプラグインを設定する
- Difyの管理画面左メニューから「プラグイン」を開き、「Marketplaceを探す」ボタンをクリックします。
- 検索欄に「Line Bot」と入力し、開発者kevintsai氏によるプラグインを選んで「インストール」ボタンをクリックします。
- インストール後にプラグインの設定画面を開き、「Channel Access Token」欄に手順2で控えたチャネルアクセストークンを、「Channel Secret」欄にチャネルシークレットをそれぞれ入力します。
- 「連携先アプリ」の選択欄で、LINEからのメッセージを渡したいDifyのChatflow・Chatbot・Agentを選びます。
- 設定を保存すると、プラグイン固有の「Webhook Endpoint URL」が画面に表示されます。このURLを次の手順でLINE側に登録します。
手順4: LINE DevelopersでWebhook URLを登録して有効化する
- LINE Developersコンソールの「Messaging API設定」タブに戻り、「Webhook設定」欄の「編集」ボタンをクリックします。
- 「Webhook URL」欄に、手順3でDifyが発行したエンドポイントURLを貼り付けて「更新」ボタンをクリックします。
- 同じ欄にある「検証」ボタンをクリックし、「成功」の表示が出ることを確認します。
- 「Webhookの利用」のトグルスイッチをオンにします。
- LINE Official Account Managerに戻り、「応答設定」を開いて「応答モード」を「Bot」に変更し、「あいさつメッセージ」「応答メッセージ」の自動応答をオフにします。これを行わないと、LINE標準の自動応答とDifyからの返信が重なって二重に届くことがあります。
つまずきやすいポイント
- Webhookの検証が失敗する: Difyのエンドポイントが外部からHTTPSで到達できていないことが多い原因です。セルフホストの場合はリバースプロキシでのSSL化ができているか、ファイアウォールでポートが閉じていないかを確認します。
- 返信が二重に届く: LINE公式アカウントの「応答設定」で自動応答(あいさつメッセージ・応答メッセージ)がオンのまま残っている場合に起きやすい症状です。「応答モード」をBotに切り替え、自動応答をオフにします。
- メッセージを送っても反応がない: チャネルアクセストークンの有効期限が切れていないか、プラグイン設定画面に入力したトークンとシークレットに誤りがないかを確認します。
- 画像やスタンプへの応答が崩れる: 非公式プラグインのため、テキスト以外のメッセージ種別への対応範囲はバージョンによって変わります。プラグインの配布ページで対応状況を確認してください。
料金について(LINE公式アカウント・Dify、いずれも2026-07-21時点)
LINE公式アカウントには3つの料金プランがあります。無料の「コミュニケーションプラン」は月200通まで、「ライトプラン」は月額固定費5,000円(税別)で無料メッセージ5,000通、「スタンダードプラン」は月額固定費15,000円(税別)で無料メッセージ30,000通です(出典: LINEヤフー公式「LINE公式アカウントの料金プラン」、2026-07-21時点)。無料メッセージ通数を超えた分の追加送信や将来の料金改定については、この記事では一次情報を確認できなかったため断定を避けます。契約前にLINE公式サイトで最新のプラン内容を確認してください。
Dify側は、Cloudの無料Sandboxプランが200クレジットの買い切りで再付与されず、継続利用するとProfessionalプラン(月額59ドル〜)以上への移行が前提になります(出典: Dify公式「Pricing」、2026-07-21時点)。セルフホスト版であればDify自体のソフトウェア利用料はかからず、かかるのは常時稼働させるサーバー代のみです。こちらも料金体系は変更される場合があるため、最新は公式ページで確認してください。
Difyをセルフホストする場合、root権限を持ちDockerを常時稼働させられるVPSが前提になります。この点はn8nをセルフホストする手順で紹介しているワークフロー自動化ツールの構成と同じ考え方で、VPS選びに迷う場合はAI自動化向けVPSの比較を参考にすると選択肢を絞りやすくなります。
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向いていない人
- LINE公式アカウントやLINE Developersの管理権限がなく、自分でチャネルアクセストークンを発行できない人。
- 非公式プラグインを本番の問い合わせ窓口にいきなり導入したい人。まずはテスト用のLINE公式アカウントで応答内容や反応速度を確認してから展開する方が安全です。
- セルフホストでHTTPS公開やリバースプロキシの設定に抵抗がある人。この場合はDify Cloudを使う方が構築の手間を避けられます。
- LINE公式アカウントの無料メッセージ通数を超えたときの追加費用を見積もらないまま、利用者の多いアカウントに一気に導入したい人。
FAQ
Q. Dify LINE連携は無料でできますか? A. プラグイン自体は無料で利用できますが、LINE公式アカウントの無料プラン(コミュニケーションプラン)は月200通までしか無料メッセージを送れません。それを超えて配信したい場合はライトプラン(月額5,000円・無料5,000通)やスタンダードプラン(月額15,000円・無料30,000通)への切り替えが必要です(2026-07-21時点、詳細はLINEヤフー公式サイトで確認してください)。Dify側もCloudの無料Sandboxプランは200クレジット買い切りのため、継続利用するとProfessionalプラン以上(月額59ドル〜)への移行が前提になります。
Q. プログラミングの知識がなくても設定できますか? A. Dify側はプラグインのインストールと設定画面への入力が中心で、コードを書く必要はありません。ただしLINE Developersコンソールでチャネルアクセストークンやチャネルシークレットを発行・コピーする作業、Webhook URLを登録する作業は発生するため、管理画面の操作に不慣れな場合は手順を1つずつ確認しながら進めることをおすすめします。
Q. LINEの応答が二重に届いたり反応しなかったりするのですが、どう対処すればよいですか? A. 二重応答は、LINE公式アカウント側の「応答設定」で自動応答(あいさつメッセージ・応答メッセージ)がオンのまま残っていて、Difyからの返信と重なることが主な原因です。応答モードをBotに切り替え、自動応答をオフにすると解消しやすくなります。反対に反応がない場合は、Webhook URLの検証が失敗していないか、チャネルアクセストークンが期限切れになっていないかを確認します。
Q. セルフホストしたDifyでもLINE連携はできますか? A. できます。ただしLINE側からのWebhookを受け取るには、Difyのプラグインエンドポイントが外部からHTTPSで到達できる状態である必要があります。ローカル環境だけで動かしている場合は、VPSなど外部公開できるサーバー上にDifyを構築するか、トンネリングツールで一時的に公開する対応が必要です。
まとめ
DifyとLINEの連携は、公式機能ではなく非公式プラグイン「Line Bot」を使って構築します。LINE Developersコンソールでチャネルアクセストークンとチャネルシークレットを発行し、Dify側のプラグインにその値とエンドポイントを設定し、最後にLINE側でWebhook URLを登録して応答モードをBotに切り替える、という流れが基本です。二重応答や反応しないといったつまずきの多くは、LINE公式アカウントの応答設定やトークンの有効期限が原因なので、うまく動かないときはまずそこを確認してください。料金・プラグイン仕様はいずれも変わる可能性があるため、契約や導入の前に公式ページで最新情報を確認することをおすすめします。